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神奈川県茅ケ崎市の動物病院です。 動物医療、トリミング、日々の出来事など**
ノギのお話2
2011年12月25日 (日) | 編集 |
先日ノギのお話をしたばかりでしたが、今日は耳の中にノギが入ってしまった子が来院されたのでご報告いたします。この子は昨日より急に首を振るとの事。耳鏡で耳の中を確認した所、ノギのしっぽ?らしき物が確認されました。早速洗浄を何度か行いましたが、ノギのカエシでなかなか出てきません。少々危険も伴いますが直接細い鉗子でつまみ出す事にしました。これで取り出せなかったら麻酔が必要かもしれません。飼い主さんにも協力していただいて、元気いっぱいのゴールデンをみんなで押さえてじっとしてもらい、何とか取り出せました。以前も書きましたが、このノギは先端の尖った方からどんどん奥の方へ進んで行き、かえしのために自然には出てこない厄介者です。前回は皮膚でしたが、今回は耳の中でした。過去には眼の中に入っていたケースもありました。なかなか治らない皮膚炎や外耳炎、結膜炎がこういった原因の事もあります。犬は草むらが好きですが、少し注意した方が良いかもしれません。麻酔を使わなくて良かったですね。(院長)

取り出したノギ
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使用した鉗子
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専用の器具ではありませんが、数ミリの中まで入る事ができます。細いタイプの物は曲げる事も可能で、小さな異物には威力を発揮します。
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耳道洗浄器 オーリーフラッシュ
2011年04月10日 (日) | 編集 |
耳道洗浄器の使用によって洗浄を行ったケースをご紹介いたします。
この子は一ヶ月前より外耳炎の治療を受けていた様ですが、思うように完治しなかったそうです。
初診時に耳を拝見した時は外耳道は腫れて完全に閉じていました。一週間ほどで耳道の腫れは改善したのですが、ワックス状の汚れが鼓膜付近に多量に付着しており、耳道が腫れて化膿した理由が分かりました。外来で通常の耳道洗浄を開始する事になりましたが、通常の洗浄ではなかなか改善が得られませんでした。
シャンプーでお預かりする機会をいただいたので、ご了解を頂きオーリーフラッシュ(耳道洗浄器)を使い徹底的に洗いました。飼い主さんには通常の洗浄で取れない汚れは、麻酔を行った上で直接取る事も説明いたしましたが、オーリーフラッシュにより何とか汚れを取り出す事が出来ました。
オーリーフラッシュは以前にもご紹介いたしましたが、通常の洗浄を嫌がる子も治療を受け入れ、刺激は少ない治療です。麻酔も必要なく安全性も高いので、麻酔が必要な耳道洗浄を勧められた方はオーリーフラッシュで治療可能かどうかお問い合わせ頂くと良いと思います。

一定の圧の温水が噴射されます
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洗浄中! 噴射と同時に温水と汚れは吸引され汚れはフィルターに止まる構造です
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この子は2週間後に再診していただき終了です。
耳道洗浄器 オーリーフラッシュ
2010年12月15日 (水) | 編集 |
外耳道の洗浄を洗浄器(オーリーフラッシュ)で行ったケースがありましたのでご紹介いたします。外耳炎が悪化している場合、耳道内に炎症による分泌物や耳垢(耳の汚れ)の固まりが頑固に付着して耳道をふさぎます。通常犬は触られる事を嫌がりますが、中の汚れを出さなければ、なかなか改善しません。軽度の場合外来で洗浄をする事はありますが、極端に痛みがある場合や奥の汚れを出す場合はこのオーリーフラッシュを使用します。もちろん麻酔の必要もありません。

ある一定の圧の温水がノズルから噴射され汚れを浮かせ、同時に噴射された温水と汚れを吸引するシステムです。本人の負担は少なく、通常の洗浄を受け入れない子でも抵抗無く処置を受けてくれています。
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普段は洗浄を嫌がるこの子も大丈夫です。
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洗浄は2階の洗浄専用の処置室を使用しています。
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耳血腫(じけっしゅ)という病気
2010年09月10日 (金) | 編集 |
以前ブログにもご紹介した事がありますが、耳血腫の子が来院されました。
この子は数年前にも同じ耳血腫になった事があり、その時はインターフェロン治療を選択していただきました。今回も飼い主さんは前回と同じ治療という事でインターフェロンの治療を選択されました。耳血腫の治療にインターフェロンの使用は効能外の治療となりますが、麻酔や外科手術の必要が無く、副作用もほとんど無いため安全に治療が可能です。また、ドレインや包帯などの処置をするとエリザベスカラー(襟巻き)が必要になるので、その煩わしさも必要ありません。インターフェロン治療は良いことだけではありませんが、飼い主さんとは良くご相談をしてインターフェロンの治療の選択をして頂いております。

(処置前・非常に小さい血腫のために目立ちません)
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(処置前・血腫の吸引)
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4~5日おきに注射にご来院頂きます。
退縮の経過はまたご報告いたします(院長)。

続 耳血腫という病気(インターフェロン療法)
2010年07月10日 (土) | 編集 |
先日、耳に血液様の液体が溜まる耳血腫という病気をご紹介いたしました。
治療法は過去のブログを参考にしていただきたいのですが、今回の治療は飼い主さんが
インターフェロン療法を選択され、1週間に1~2回の注射と内服で治療いたしました。
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(処置前)

治療中一度も液体の吸引はしておりませんが、6回目の治療でほぼ腫れは引き、
液体の貯留も無くなりました。
麻酔処置のドレインや全身麻酔の手術をせずに治療を完了いたしましたので、
ハルちゃんの負担も少なく、飼い主さんの満足も得られたのではないかと思っています(院長)。
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(処置後)