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神奈川県茅ケ崎市の動物病院です。 動物医療、トリミング、日々の出来事など**
麻酔の必要ない凍結手術2
2010年09月06日 (月) | 編集 |
凍結手術は亜酸化窒素を使い、マイナス89℃で瞬間的に腫瘍細胞を凍結し、細胞内の水分を凍結する事で腫瘍の細胞や血管を破壊する処置です。全身麻酔や局所麻酔など基本的に必要ありません。
今回高齢のビーグル犬の眼瞼のできもの(腫瘤)のご相談をうけました。できものはだんだん大きくなり、擦れて出血しておりました(眼に違和感があるため)。飼い主さんは高齢犬である事や他の疾患の治療中であるため治療に関して不安を感じているようでした。眼瞼の腫瘤はかなり大きくなっており、眼瞼の長さの1/3に迫る大きさになっており、腫瘤の直径が1/3を越えると、手術をしても眼の大きさが左右で大きく変わったり、術後の癒合不全が起こりやすくなり手術法も複雑になります。治療に関してなるべく早くお考えいただいた方が良い事をお話いたしました。

この子のように高齢である事や他の疾患を持つ子には、凍結手術は負担の少ない処置としては非常に有効だと考えております。凍結手術の良い面、悪い面をご理解いただいた上で処置を受けていただきました。

(処置前)
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(1回目/約1週間後)
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(2回目/2週間後)
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(3回目/3週間後)
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今回で処置は一旦終了です。腫瘤は随分小さくなり違和感は少なくなったようです。
2週間後ご来院頂きまたご報告したいと思います(院長)。